マルチエアコンの暖房時、
「まったく暖房が効かない」という現場がありました。
症状は、
という状態。
この機種は圧力センサーがなく、
室内機のガス管サーミスタの温度から圧力を計算するタイプでした。
ところが、このサーミスタが抵抗値不良を起こし、
実際よりも高温と誤検知していました。
その結果、制御上は
「高圧異常」
と判断され、
インバータ制御で回転が極端に下げられ、
非常に緩い運転になっていたのです。
つまり、
壊れていないのに
制御だけが勝手に能力を落としていた状態でした。
最初に見た他社サービスは、
という高額修理を実施しましたが、
症状はまったく改善せず。
原因は、
たった数千円の室内機サーミスタ不良でした。
部品をどれだけ替えても、
“間違った信号”が入っている限り、
エアコンは一生効きません。
このトラブルの怖いところは、
という、
一番見抜きにくいパターンだったことです。
実際に直したのは、
サーミスタを交換しただけ。
それだけで、
暖房は即座に復活しました。
「暖房が効かない」とき、
必ずしも
が悪いとは限りません。
センサー1個の誤信号で、
高額部品を何個替えても治らないケースもある。
エラーが出ない不具合ほど、
本当に難しいトラブルです。